調査実習

本専修では学部3年次にフィールドワークの一環として、主に国内で調査実習を行います。文化人類学の研究にはフィールドワークが必須です。調査対象である人々が自分や他者をどのように考え、また様々な行為を何のために実践しているのかということを人々と対面することによって把握し、文化・社会を考察する学問だからです。具体的な方法としては、現地に赴き人々の日常生活を観察する、統計的なデータを取る、インタビューやアンケートを行う、また日常を共有し習慣や規範を内面化するなどがあります。

過去の実習報告

2022年 和歌山県伊都郡高野町目次記事

2021年 東京都小笠原諸島父島目次記事

2020年 東京都目次記事

2019年 東京都八丈島八丈町目次記事

2018年 山形県最上郡大蔵村目次記事

2017年 長崎県五島市福江島目次記事

2016年 千葉県南房総市千倉目次記事

2015年 福島県南会津郡只見町

2014年 高知県安芸郡馬路村

2013年 島根県出雲市

2012年 岐阜県大野郡白川村萩町 白川郷

2011年 兵庫県淡路市(旧北淡町地域)

2010年 沖縄県竹富島

*過去の調査報告書は当専修で所有しています。全世界への公開を前提としているわけではないので、表紙のみの公開となります。

調査実習Q&A(2022 年度)

調査実習がどのようなものか、学部4年生のNさんとTさんにインタビューしました。

1.調査地・期間・テーマの決め方

(調査地について)
Nさん・Tさん:たくさんの候補を出し合うなかで、高野山ならば6人の学生それぞれが興味をもつテーマを追求できると考えて選んだ。

(期間について)
Nさん・Tさん:2022年9月20日から10月1日までの11泊12日で調査実習を行った。夏休み期間のなかで、学生と指導教員の先生のスケジュールが合う日程を選んだ。

(テーマについて)
Nさん:伝統的なものをどのように継承しているのかについて興味があったので、精進料理と伝統的な食を研究テーマにした。調査地が高野山に決まったため、高野山で有名なもののなかから高野豆腐に焦点をあてようと考え、伝承に限らず精進料理全般を調査することにした。

Tさん:人の移動や交通手段の発達をテーマにした。調査地である高野山は標高約800mの地域であり、空海は修行のために人が訪れにくい場所がよいと考え、そこに高野山金剛峯寺を建てた。人が訪れにくい場所という歴史的な背景をもつ場所でありながら、現在は観光地として多くの人が訪れているということが興味深く、それには交通手段の発達が関係しているのではないかと考え、このテーマを選んだ。

2.調査実習前の準備

(アポイントメントの取り方)
Nさん・Tさん:高野町教育委員会、高野町役場 観光振興課、高野山大学の先生、金剛峯寺 執務公室に電話やメール、FAXを通じてアポイントメントをとり、インタビューにご協力いただく日時については先方の都合を最優先とした。

(事前学習について)
Nさん・Tさん:高野町史などの基本情報に目を通し、研究テーマの先行研究を集めた。それらをもとに調査計画書を作り、アポイントメントの際に調査協力者へ送付した。インタビューの質問内容を先にお送りしたことで、調査当日の聞き取りがスムーズにでき、よかったと感じた。

3.調査実習中の様子

(服装について)
Nさん・Tさん:TPOをわきまえた服装を心掛け、お寺に伺う時は襟付きの服で訪問した。この時期の千葉県の気温は30度ほどだったが、標高が高い高野山の気温は15度ほどで、上着がないととても寒かった。

(持ち物について)
Nさん・Tさん:野鳥ノート、カメラ、携帯電話(録音の機材として)、筆記用具、両手のあくバッグ、お土産を持って行った。

(調査中の生活について)
Nさん・Tさん:ゲストハウスに宿泊した。宿泊先の方がとても親切にしてくださり、夕食の準備や片付け、掃除までサポートいただいた。観光振興課の方から、 1人15分ほどの時間で地元の方々に向けて調査結果を発表したらどうかとご提案いただき、調査期間中は夜3時頃まで発表の準備をしていた。すぐに必要な資料についてはインターネットで注文して宿泊先に取り寄せたこともあった。自分たちで夕食の準備をしていたら発表の準備時間をあまりとることができなかったと思うので、ゲストハウスの方に感謝している。また、夜食に作っていただいた梅おにぎりがとてもおいしかったので、その味を忘れられず、いまでも大学内でおにぎりを買うときには梅おにぎりを選んでいる。

(調査実習中に感じたこと)
Nさん:調査場所はお食事処で、すべてアポイントメントをとってインタビューさせていただいた。毎晩、夕食時に調査の振り返りをしていたが、その際にインタビューでお聞きできていない内容が多くあることに気づき、同じお店に3回ほどお邪魔してお話を伺った。インタビューを重ねるなかでお店の方との距離が縮まり、お茶を飲みながら話をしていただけるような関係になった。調査期間が10日間あったからこそ築けた関係性だと思う。

Tさん:高野山宿坊協会で初めてのインタビューをさせていただいたときは、質問する側の私も答えていただく相手の方もどちらも緊張していて、世間話もできない状態だった。用意した質問項目通りにお話を伺うような形で、1日目はうまく調査協力者の話を引き出すことができなかった。その経験を生かそうと思い、2回目のインタビューからは、相手の方とお話しするなかで自分の聞きたいことを織り交ぜていく形に変えた。聞き取り調査の対象に観光客を含めたので、飛び込みで行ったインタビューも多かったが、高野山を訪れた理由や交通手段などについて15組ほどの観光客にお話を聞くことができた。調査期間中に、調査場所周辺で交通整備をされていた方と仲良くなり、その方が周囲の人に「インタビュー調査をやっているみたいだから協力してあげて」と声をかけてくださり、聞き取り調査の対象が増えていった。

4.調査実習後の様子

(調査報告書の作成について)
Nさん・Tさん:調査結果を発表するために調査期間中から資料をまとめていたので、調査終了後はそれらの内容を磨いていく作業をしたほか、指導教員の先生から薦めていただいた文献を読んだ。調査報告書をまとめる際には、インタビューで得られた個々の状態の語りをどうつなげていくのかというところが難しかったが、情報を分類して関連づけながらまとめていった。まとめる作業にはPowerPointを使い、情報を事例ごとにカテゴリー化するなどの工夫もした。
2022年度の調査報告書はデザインから学生全員で考え、こだわって作ったもの。初めに横書きで記述していたものを途中から縦書きの様式に変更することになり、サイズも変えることになったときには、ルビを含めてすべてを書き直したので大変だった。入稿日直前まで手直しを重ね、時間をかけて作ったのでできあがったときの感動は大きかった。調査にご協力いただいた方々に向けて、40軒分ほどの冊子を封筒に入れてお送りした。

(調査実習を通じて学んだこと)
Nさん:精進料理や精進的な食が、規範やルールに縛られている状態から緩くなっていく変化に着目した。食にもお寺や食事処などの人がかかわる場にも構造があり、違う種類ものが構造的に絡まり合っている社会の様子をみることができたのは文化人類学的に面白かった。また、調査をするなかでどのように話をしたらコミュニケーションが上手くいくのかということや、人との関係をどのように作るのかということを実体験から学び、身につけることができたのは大きな収穫だと感じている。

Tさん:調査実習を通じて調査の大変さに気づいた。人間関係や人とのコミュニケーション、相手の立場に立って考えることの大切さを学んだ。特に、現地での言葉遣いや慣習への気配りが大切だと思った。事前学習をしてから調査実習に行ったけれど、実際に現地に行き、生活してみなければわからないことが沢山あった。

(調査実習を終えて)
Nさん・Tさん:相手の方々あっての調査実習だったと感じる。実習終了後、調査協力者の方々にインタビューの内容のチェックをお願いするためにご連絡をさしあげたところ、雪が降る時期にはお店を閉めて高野山にはいない方もいらっしゃることがわかった。確認を依頼したい方が高野山にいない場合には、連絡がつくよう周囲の方が配慮してつなげてくださることもあり、相手方のご協力やサポートなしには調査実習はできなかったので本当に感謝している。

5.後輩へのアドバイス

Nさん・Tさん:調査中の録音や写真の撮影はとても重要で、何にでも興味をもって全部切り捨てずに記録しておくことが大切だと学んだ。特に、写真を撮る際には、細部だけを撮るのではなく全体の様子を写すことが後々の分析のために重要になると思う。また、調査期間中は積極的に行動することが大切だと感じた。事前にアポイントメントをとっていなくても気持ちよくインタビューを引き受けてくださる方もいらっしゃるので、どんどん自分から動いていくと良いと思う。

調査実習Q&A(2021 年度)

調査実習がどのようなものか、学部4年生 2 名にインタビューしました。(①・②を用いて発言者を区別しています。)

1.調査地・期間・テーマの決め方

(調査地)
①小笠原の父島と沖縄の西表島と千葉の八街が候補にあり、2 年生の時の調査実
習の計画を考える授業でいろいろなテーマが出ていたためゴールデンウィーク前まで
は西表島にする予定だった。だが、コロナの状況が厳しくなり西表島の施設の方から
厳しいだろうといわれ東京・千葉の方でやろうという話になった。6 月ぐらいに小笠原
は船の会社が PCR 検査をやっているためできるだろうという意見が他メンバーからあり、担当教員(小谷)が色々な人に連絡もしてくれたため小笠原の父島に決まった。

(期間)
①学生の予定に合わせた。
②現地に行ったのは 7 月27日から 8 月 5 日まで。調査地へ船が出る期間が決まっ
ていたので、期間を決めるのに時間はかからなかった。

(テーマ)
②メンバー5 人各自がやりたいテーマを決めて、その後共通するテーマを決めた。
①2 年生の時の調査実習の計画を考える授業で決めたテーマを継続する人も調査地
に合わせたテーマにする人もいた。

2.アポイントメントの取り方・インフォーマントとのコンタクトの取り方

①まずは、役所のお問い合わせから連絡をした。(インフォーマントとのつながりとしては、)担当教員(小谷)の知り合いのつながりが大きかった。島に行く前に断られた人も多かった。その場でお願いした人もいた。人の紹介でつながった人が多かった。
②相手方とコンタクトを取るときは、ネットで調べて出てきた連絡先に電話しか書いて
なければ電話をする。私の場合はメールアドレスが書いてあったので、メールで全て
のやりとりをしていた。公的な、硬い文章にはなってしまうが、その中でも気持ちが伝
わるように言葉遣いや内容の正確さに気を遣ったり、こまめに連絡を取るようにしたり
はしていた。

3.事前準備における苦労

①候補地が二転三転したことと結局、報告書制作の時にも必要になるため先行研究
はもっと読んでおくべきだった。小笠原の文化や歴史は調べていたが、法律やルール
など幅広く知っておくべきだったと思った。例年は 9 月ごろだが、就活やサークルの予
定の関係で夏休み入ってすぐだったため準備期間が短かったことも大変だった。
②ざっくりとした先行研究しか調べていなかったので、もう少しテーマを絞ったものを
一冊でも読んでいればよかった。それをやるとやらないではインタビュー内容にも差
が出るかもしれない。だから事前準備の期間が短いと大変だと思う。

4.印象に残ったこと

①現地での出会いが多かったということと様々な人に助けてもらったこと。文化の違
いもあった。例えば、スコールの時に傘をささないことや雨が降ったら海に入るなど
(後半は、実習メンバーも同じようにしていた)。また、酷く雨が降っているときに神社に行ったため、ぬかるんでいたのが印象的だった。なぜか山の裏道に入ってしまい、
地図もびしょぬれになったこともあった。
②宿泊施設の人へのインタビューで、「こういうことを聞きたい」と言ったときに、そのことについてより詳しい人を人づてに紹介してくれた。そういった地域の繋がりを知れたことが面白いと思った。一方で、スーパーなどが島に限られていて、後半に宿泊した場所が山の方だったので、食事を自分たちで調達したり料理したりするのが大変だっ
た。

5.実際インタビューを行っての感想・エピソード

①まずは、挨拶などをしっかりすること。相手の話をよく聞くであったり、自分の知識などを自分から話したりすることも大事だと思った。特に現地についてからアポを取った人には、自分が話をすることも大事かと意識した。
②インタビュー前に聞きたい内容をしっかり精査できていなかったことを後で後悔した
ので、テーマや聞きたいことを先にしっかりまとめておけばよかった。最初に問い合わ
せをしたときに聞きたい内容を書いておくと、実際に会ったときにいろんなことを話して協力してくださったので、事前に連絡を取り合っていたのが良かった。
②最初からアポイントを取っている人以外のインタビューを現地でなかなかしに行け
なかったのだが、機会もあったのでもう少しいろんな人に聞いたり録音をとったりして
いれば良かった。また、録音しないまま雑談で有益なことを言われることもあるので、
そのようなときのために録音のための許可を先に取っておくか、その日のうちに雑談
の内容まで書き留めてしっかり整理しておけばよかった。

6.調査以外での現地の人々との交流

①最初の方にインタビューに行った人がスーパーなどで会ったときに覚えられていて
そういうところが嬉しかった。後半の宿では、同じ宿に泊まっていた人とたくさん話をした。子ども連れの家族のバーベキューに僕らは何も準備していないのに入れてもらっ
たこともあった。その人たちは僕らが帰るときにわざわざ港まで見送りにきてくださっ
て、船が見えなくなるまで他の島民の方も手を振っていた。
②後半はバンガローのようなところに泊まったので、食事などいろいろ自分たちで用
意しなければいけなかった。油が無いことを行ってから知ったので、そのときは一緒
に泊まっていたお客さんに借りた。

7.報告書について

①感染症対策のためにアクリル板を挟んでインタビューをしたため、録音の音がくぐも
って聞こえづらいこともあった。夏休み中に文字起こしを終わらせなければいけなくて
忙しかった。
②私たちは5人で少人数だったのだが、集まりや仕事分担など 5 人ならすぐにできる
ので、報告書を書くには少人数でやりやすかった。

8調査実習の経験が生活に与えた影響

②メール(硬い文章)の送り方や初めての人への連絡の仕方、お礼文の書き方、マナ
ーを学ぶので、やはり就活やその後の仕事で役に立つと思う。また、その辺にいる人
に声をかけるフットワークが軽くなるので旅行などで道に迷っても軽く見知らぬ人に声
をかけられるかもしれない。

9後輩へのアドバイス

①文献を読んでください。現地で学生同士でも知らないことがあったりするのでお互
いにお互いを観察というか、いいところを見つけられるとおもしろいと思う。
②(調査実習に関して)さまざまなことを先手に回って調べたり、確認をとったりしておくことが大事だと実感したので、なるべく先にできることをやっとくと後が楽だと思う。
②(文化人類学に関して)文化人類学は広いので、おそらく全然違うさまざまなことを
学んでいると思うが、その中で一個でも興味をもてるものがあれば、きっと 3 年生 4
年生でやっていくことが少しずつ絞られていくと思う。卒論のテーマ決めも少しは楽に
なると思うので、今はいろんなものを見たりいろんな授業を取ったりするといいと思う。

調査実習Q&A(2016年度)

調査実習がどのようなものか、学部3年生・4年生、大学院生にインタビューしました。

1.調査地・テーマの決め方

  • 学生一人一人が調査地と調べたいテーマのプレゼンをして、そこから調査の規模などを考えながら決めました。各々が調査したいことができる場所を選びましたね。テーマが先で、それが調べられる場所はどこだろうという観点で決めました。(4年生 )
  • 私たちの調査地は福島県只見町です。みんながそれぞれ行きたいところを持ち寄って、そこから三つに絞ってグループに分かれてプレゼンテーションしたのですが、決め手は実現可能性でした。私たちは13人と結構人数が多いので、 13人分の調査対象がないといけませんでした。それに8月は宿泊施設が殆ど埋まっているので、宿泊できるのかも条件の一つでした。(4年生)

2.アポイントメントの取り方・インフォーマントとのコンタクトの取り方

  • 町役場の人に「こういうことを調査したいんですけど、いい人いませんかね」っていうのを紹介してもらったり、HPから電話をかけたりですね。役場からの紹介っていうのが大きかったような気がします。(院生)
  • 馬路村は観光を手広くやっている所だから、ホームページとかに名前とか連絡先がたくさん載ってたんです。それを見てメールをしたりして、連絡先がわからない場合は役所に手紙を送れば大丈夫でした。(4年生 )

3.事前準備における苦労

  • 僕のテーマが医療や福祉だったんだけど、今まで勉強してきた分野でもなくて、事前知識が全くなかったので医療を扱っている文化人類学の文献を読んだりはしました。けど、事前の準備が全然足りなかったです。勉強していくべきことが思ったより多かったですね。(4年生)
  • これは私個人のことなのですが、自分でテーマをみつけて、自分で文献を調べないといけないことですね。図書館などで文献を探したのですが、千葉大の図書館に文献がなかったり、文献があっても検索のかけかたで文献が出てこなかったりということが大変でした。(3年生)
  • 調査実習を予定してた時期と映像人類学という講義の時期がまるかぶりしていて、それを諦めるか違う時期にするかっていう話になったの。違う時期に しても、今度はサークルの合宿を入れていた人が困るということになって、どうしようかって、ちょっと困ったね。日程の調整が。(3年生)

4.印象に残ったこと(期待していること 3年生)(楽しいこと・大変なこと)

  • ヒッチハイクみたいなのをしました。車とかバスで移動しなきゃ行けないときがあって、その日はバスで帰らなきゃ行けなくて。「めんどくさいね」っ て話になって、「ヒッチハイクとかで止まるんじゃない?」とかいって、「無理でしょう」みたいなのいいながら手をあげてみたら、止まった。で、「ありがと うございます」ってね。奇跡の瞬間、盛り上がったな、あのときは楽しかった。(院生)
  • 最終日の夜のはっちゃけ具合かな。(調査に行った)13人全員女子だったから、女子会みたいなノリで、最後の日は帰るだけだってっていうのもあって「終わったー!」みたいな感じでテンション上がっちゃって、変なことやってたな最後の日は。(院生)
  • 苦労したことで印象に残っているのは、僕は結構老人と話す機会が多かったんですけど、まず介護を受けている人たちは耳が遠くて話しづらかったり、 認知症の人などもいたりと、普通には会話できなかったのでコミュニケーションの取りづらさは二重にも三重にもあって、すごいそれが大変でしたね。楽しかったことは村の人に誘われて古い民家で鮎の塩焼きを作ってもらったり、釜で炊いたご飯を食べたりして、村の人との交流はすごく楽しかったですね。(4年生)
  • 学生数人で後日、現地のお祭りに追加調査に行って、行きは飛行機で良かったのですが、帰りが夜行バスで、9時間くらいかかってなかなか身体がきつかった(笑) (4年生)
  • 夜は現地の方にお呼ばれしていただいて、お料理とかご馳走になったんです。そこで食べた「ぼたん鍋(しし鍋)」が美味しかったな。囲炉裏で煮て、お肉には毛がちょっと残っているんだけどそこがまた美味しくて。あとは現地の皆さんが作っているお米を飯ごうで炊く体験をさせて頂いたのも楽しかったで す。(4年生)
  • 楽しみなことは、みんなで泊まることですね。Iさん(講座3年生)あたりが美味しいものを作ってくれると思うので(笑)。せっかくだからとことん夏らしいこと楽しんで来ます。(3年生)

5.実際インタビューを行っての感想・エピソード(服装なども含め)

  • 学生には優しくしてくれるので失礼のないように手土産を持って行ったりしました。一番初めのインタビューは緊張しました。何回もインタビューをしていくうちに要領がつかめるようになりました。(院生)
  • 向こうの方が非常に協力的だったので特に問題もありませんでした。飲み会なんかでもお話を聞く機会があって、でもせっかくいいお話を聞いても録音ができないからその場でメモしたりあとで必死に思い出して書いたりしましたね。(4年生)
  • 私は村の案内人みたいな方と連絡を取っていたのだけれど、あるとき返信が来なくなって、でも催促するのも…と思ってそのままにしていたんです。それから実習に行って挨拶したときに、途中から全然連絡が取れなくなったけど何だったの?ってなってしまって。焦ったけれどちゃんと説明したら分かってくださったし、すごく協力してくださったから、本当に感謝してます。連絡が取れなくなったら、ちゃんと確認しないとダメですね。(4年生)

6.調査以外での現地の人々との交流・調査中の生活やお金

  • 宿の主人がラーメン屋を経営していて、そこにはよく足を運びました。現地ではコテージに泊まったので皆で自炊したりしました。(院生)
  • 男女で一棟ずつコテージを借りて、朝と夜ご飯は自炊していましたね。お昼は村の食堂で食べていました。夜ご飯はお呼ばれしていただくことも多く て、いろいろご馳走になりましたね。そこで会った方と別の日に村で会うと野菜とか卵とかも頂けたりして。食事面では本当にお世話になっていました。(4年生)

7.報告書をどうまとめたのか、費やした時間など

  • 僕は夏に調査実習に行って、その後留学に旅立ってしまったので、実際にやったのはテープ起こし。それは向こうでも出来るからそれをやって送ってました。(院生)
  • 報告書のまとめ方は、ひとりひとりが先生からアドバイスをもらいつつ調査してきたことをもとに考察していくっていう形で、その後書いてきたものをみんなで発表し合い、意見を出し合うみたいな感じでした。報告書自体は先生が発注してくれました。(4年生)

(食事の様子)