志望者への期待

世界には多様な人々が言語・宗教・生業・国家など多様な文化・社会を持って暮らしていて、日本の中だけでもジェンダー・世代・職業・出自などによってその日常は多様です。グローバル化が進む今、そのような多様な人々が接触する機会が増える中で、多様性への理解の重要性が高まっています。

そのような社会的要請のもと、文化人類学専修では、文化人類学の理論・方法論の習得を通じてグローバルな感覚を持つ人材育成を目指しています。そのために、文化・社会を相対的に解釈する感覚、世界や日本の都市や農山漁村の人々の動態についての正確な知識、フィールドワークの方法、調査・研究に必要な外国語の習得をしていくことになります。そして、文化人類学の研究者はもとより、国際協力・開発援助の専門家、一般的な就職先においても多様性への理解を実践的に活用できる社会人を目指してもらうことを期待しています。

自分の文化を知りたい学生、多様な文化・社会に肯定的な学生、海外への渡航・留学に興味がある学生、他人に興味がある学生は向いているでしょう。また、共同での作業が多いため責任感を持って自分の仕事を行い、物事に対して積極的に参加する姿勢を期待します。

専修の決定は1年次の第5ターム終了時に行動科学コース全体で行われる専修志望調査を通して行われます。