Ioannis Gaitanidis 

*Ioannis Gaitanidis(ヤニス, ガイタニディス)先生は大学院の授業担当です

●略歴

リーズ大学 英国国立日本研究所 日本学博士 2011年卒

●研究テーマ・研究対象

研究分野は日本学、宗教社会学、医療人類学である。現在は、日本の代替医療行為を行っている呪術・宗教的職能者を研究の対象にしている。彼らの行為を理解するためには日本の宗教社会学的な背景を理解しなければならないと考えている。

●文化人類学を研究するきっかけ

もともとは文化人類学の学部生だったわけではなく、日本の地域研究を行っていた。その際、地域研究の中でヴィクター・T・キング(Victor. T. King) 先生から文化人類学の視点を学んだ。それは文化人類学が可能にする、その時自分に必要な領域をその都度研究するという視点で、そこに興味を持った。

●研究で印象に残ったこと

外国人であることで、日本人だと入れないような場所でも入れたり、あまり表に出ない人がインタビューに応じてくれたりする。しかし、その反面、知らなくてもいいことを知ってしまう可能性もあり、どこまで調べていいのか、というようなジレンマが存在する。そのため、研究対象者の活動に無意識に貢献しないよう、研究者として来ていることを常に意識している。

●おすすめの本

下地明友『<病い>のスペクトル』 2015年 金剛出版

Matthew Wood 『Possession, Power and the New Age:Ambiguities of Authority in Neoliberal Societies (Theology and Religion in Interdisciplinary Perspective Series)』 2007年 Routledge

●おすすめの授業

国際関係と歴史認識(国際教養学部の授業)
ユリアン・ビオンティーノ先生の授業である。日本が朝鮮半島を侵略していたときの宗教と社会に関する話で、死に対する考え方や葬式のやり方などが、日本からどのように影響を受けたのかなどを扱う。また、様々な言語、ジャンルの資料を扱うため面白い。

●主な業績

https://yanisuron.wordpress.com/

※学生によるインタビューに基づく記述