比較老年学研究

研究プロジェクト概要
「老い」という現象は、身体の変化という生物学的現象であると同時に、社会文化的に構築された観念とイメージに覆われています。

こうした「老い」をめぐる文化に関して多角的な視点から社会間の比較を行い、それぞれの社会に生きる個々の人にとって「老い」がもつ価値を秤量していこう、というのが本研究「『老いの文化』の形成と機能に関する比較に基づく人類学的研究」(比較老年学研究)の主な目的です。

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対象とする地域は、日本、北欧、東南アジアですが、それら個別社会における「老い」の生活だけでなく、ヒト以外の霊長類社会における「老い」も対象としています。

こうした対象を比較することで、人々の間に「老人」(「老いた」もの)という語で指示される、あるいはこうしたカテゴリーでまとめられる存在が形成されていることと、それが問題として設定されることになる事態とのあいだの論理的関係を問い直す、という意図があります。

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研究地域