2023年度 岡正雄杯野球大会

2023年11月10日に、岡正雄杯が開催されました。

新型コロナウイルス感染症拡大防止を理由に、2019年以来4年ぶりの開催となりました。

本来であれば、野球大会を行う予定でしたが、降雨のためアスレチッタ鎌田にてボウリング大会を開催しました。

各大学ごとのチーム戦で、ボウリングを楽しみました。

また、別の階には卓球台やダーツ、バッティングセンターもあり、普段とは違い体を使って楽しむ一日となりました。

ほかの大学の大学生、大学院生の方々とお話をする機会も、文化人類学を専攻している人たちが一挙に集まる機会もなかなかないため、たくさんの方とお話しできてとても有意義な時間を過ごすことができました。

来年度は晴天で、無事に野球大会が開催されるといいですね。

2023年度 卒業論文発表会

2024年2月8日(木)、2023年度卒業論文発表会がありました。

4名の発表が行われ、学生や先生からの質問に対し、卒業生による真摯な回答がなされていました。

卒論発表を終えた卒業生は、卒業論文のテーマを決める難しさやテーマを決めてから調査日程を組んだりインフォーマントを見つけたりする大変さを私たちに語ってくれました。卒論発表を終えた気持ちを聞くと、清々しい気持ちだと語る一方で、卒論だけで研究を終えるのが勿体無いとも語っていたのが印象的でした。

発表会の後には懇親会があり、食事を楽しみながら、発表会の振り返りや学年を超えた交流が行われていました。

みなさま、素晴らしい発表をありがとうございました!

2023年度 調査実習(石川県輪島市)

【期間】2023年9月4日~9月12日(9日間)

【調査実習の場所】石川県輪島市

【テーマ】

テーマの例としては海女、輪島最中、輪島塗、楽器職人についてのものがある。

【調査地・テーマ決めについて】

人数が多かったが、最初に提示された調査地のテーマを探していく形でテーマが決定した。調査地を正式に決定する場の前に多くの人がある程度話し合って同意していたため、最終的にはすんなりと決まった。

それぞれのテーマについては、現地で調査していくうちに変更した者もいた。

【事前準備で苦労したこと】

本を読むことやアポ取りに苦労した。文献を数多く読み整理し、文化人類学的に意義があるか不透明な情報を検討することが大変だった。特に、参考文献の入手に現地の大学へ赴いたときや、社会人相手に失礼のないよう丁寧かつ迅速に連絡するときは苦労した。堅苦しい職人さんと連絡するときも不安が大きかった。

【調査実習中に印象に残ったこと】

公共交通機関の本数が少なく、先生に車で送ってもらうこともあった。また、調査の一環で山登りをしたが、靴によっては歩きにくいため、慣れた動きやすい靴で行くことが重要だと思う。

人によって調査日程や時間が異なり、休みのない共同生活でもあることから精神的にも大変だった。

【インタビューの感想、インフォーマントとの関係作りで工夫したこと】

不慣れなインタビューを連日行うことによる緊張があった。受け取る情報量が多く、それを記録したり関連づけたりする作業が大変だった。

インフォーマントとの関係作りでは、複数回対面することで距離が縮まったり、関心を持っている真摯な姿勢が評価されたりした。車で送って下さったり、ご飯を奢って下さったりする方もいた。仕事をしている人への聞き取りを行うタイミングを図るのが難しいため、アポイントメントをとっておくことが重要。

【調査者の人数が多いことに対するメリット・デメリット】

調査の人手が増え、一緒に調査に行けたことがよかった。インタビュー対象が同じ人と複数人でインタビューする際は協力し合えた。自分と違う視点の人がいると、考えが広がった。

デメリットとしては、調査中は共同生活であるため、常に誰かがいるということの疲れを感じることがあった。大人数ゆえ移動手段が制限されたり、洗濯や炊事に時間がかかったり、順番を考える手間がかかったりするという難点があった。しかし、人数が多いからこそ楽しいこともあった。

【能登半島地震への対応】

地震によって大変な時期に連絡をすべきかを迷いつつもインフォーマントにコンタクトをとり、お見舞いの言葉をメールで送った。また、報告書はほとんどできている状態だったが、人類学的に地震を受けてなぜこの報告書を出すのかということについてつけ加えた。

どうしていくべきかはまだ考え中で、報告書についてはいつ出せるかも決まっていないが出す方向ではある。

【後輩へのアドバイス】

・調査前

事前調査を念入りに行い、自分が何をするかや質問をちゃんと最初に考えておくとよい。

地元の図書館にしかない資料がたくさんあったため、現地の図書館には早めに行ってみるとよいかもしれない。

・調査中

相手のお話を自分が引き出す必要があり、引き出すためにどう聞くか?ということを考えるといい。

野帳ノートには些細なことやそのときはなんでもないと感じるようなことまでメモするといい。ただ、メモに全てを描ききれるわけではないので録音も活用する。

しんどくなっちゃうときや悩んだときには先生や友達に相談したり頼ることが大事。

・調査を終えてみて

行く前に悩んでいたよりは大丈夫で、意外と臨機応変に何とかなった。

大変だと思うけど、案ずるほど大変ではないしやってみるしかない!

もしもできなくなりそうになっても諦めずにがんばってほしい!

2023年度 卒業論文発表会のお知らせ

本年度の文化人類学講座卒業論文発表会のお知らせです。

日時:2024年2月8日(木) 14:00-15:00(予定)

場所:文学部棟102講義室

ただし、新型コロナウイルスの感染は現在も拡大していますので、体調がすぐれないという場合は、当日でも遠慮なく髙橋まで連絡して下さい。

2023年度 卒業論文発表会のお知らせ

本年度の文化人類学講座卒業論文発表会のお知らせです。

日時:2024年2月8日(木) 14:00-15:00(予定)

場所:文学部棟102講義室

ただし、新型コロナウイルスの感染は現在も拡大していますので、体調がすぐれないという場合は、当日でも遠慮なく髙橋まで連絡して下さい。

2022年度 調査実習(和歌山県伊都郡高野町,高野山)

【期間】2022年9月20日~10月1日(12日間)

【調査実習の場所】和歌山県伊都郡高野町

【テーマ】

それぞれのテーマは精進料理、移住、伝承や言い伝え、観光、女人禁制についてである。

【調査地・テーマ決めについて】

各々が調べたいテーマとその調査が実現できる候補地を発表していった。最終的には担当教員の人脈があることも考慮し上記の調査地に決定した。

【事前準備で苦労したこと】

本を読むことやアポ取りに苦労した。特に、メールで連絡が取ることができない相手先の場合にFAXを送らなければいけないときは苦労した。

【調査実習中に印象に残ったこと】

調査地が山ということで、夏でも気温15度と思いの外寒かったので事前に天候を調べておくべきだった。町ではお坊さんがどこでも普通に歩いていることや、17時くらいには店が閉まってしまうことが印象的だった。

【インタビューの感想、インフォーマントとの関係づくりで工夫したこと】

インタビューは難しかった。第一声何を話せばいいのかわからなかったが、やはり雑談から入ると空気が和んで話しやすかった。

今回は教育委員会や高野山金剛峯寺、観光振興課、高野山大学の方々に協力していただいたおかげで、アポイントメントを取りやすい環境で行えた。調査を断られることもあるが、それ自体参考資料になるので素直に諦める。

【コロナの影響で大変だったこと】

相手方にコロナの対策方法を伝えたり、出発前や調査期間中も検査をしたりということが必要だった。

【後輩へのアドバイス】

テーマを固めすぎないこと。ただその事前調査は徹底的にすること。調査中はメモ帳とカメラをずっと持っておくこと。

2022年度 卒業論文発表会

2023年2月1日(水)、2022年度卒業論文発表会がありました。

2019年度、2020年度、2021年度はオンラインでの開催となっていましたが、3年ぶりに対面による開催となりました。

4名の発表が行われ、学生や先生から活発に質問が投げかけられ、大変有意義な発表会となっていました。

卒論発表を終えた4名の卒業生は卒業論文執筆にあたる苦労を私たちに語ってくれました。卒業生の方から聞いたそれらのことを参考にこれから学びを深めていこうと思いました。

どれも大変興味をそそられる内容でした。ありがとうございました。

3年ぶりの対面での発表の様子

2022年度 卒業論文・修士論文発表会のお知らせ

本年度の文化人類学講座卒業論文・修士論文発表会のお知らせです。

卒業論文発表会

日時:2023年2月1日(水) 13:00〜15:00(予定)

場所:文学部棟102講義室

修士論文発表会

日時:2023年2月6日(月) 14:30-15:30(予定)

場所:アカデミック・リンク・センター1階「まなび」

ただし、新型コロナウイルスの感染は現在も拡大していますので、体調がすぐれないという場合は、当日でも遠慮なく髙橋まで連絡して下さい。対面・オンライン併用のハイブリッド形式に移行します。

2021年度 調査実習(東京都、小笠原諸島父島)

【期間】

2021年7月27日~8月5日

【場所】

東京都小笠原諸島父島

【テーマ】

全体のテーマとして「島民とは誰なのか」にまとめ、各々のテーマとしては、エコツーリズム、保全というような自然にアプローチしたものや、土地の所有と利用、島内での子育て、宗教というような人間、文化にアプローチしたものを取り扱った。

【調査地、テーマ決めについて】

コロナ禍での調査の受け入れの問題もあり、調査地は限られた。担当教員とも相談し、PCR検査を受けることを条件に上記の調査地に決定した。調査地が先に決まったため、各々が現地でしたいことを挙げ、それらを一つのテーマにまとめた。

【事前準備で苦労したこと】

コロナの影響でテーマが二転三転して決めるのに苦労した。また、テーマが決まった後も先行研究を調べて仮説立てをするという作業に苦労した。

【調査実習中に印象に残ったこと】

現場でインタビューを行った際、インフォーマントがあるテーマやトピックに関して詳しい人をすぐに紹介してくれたことで島内の人々の間のつながりを感じ、次のインタビューにつなげることができた。

【インタビューの感想、インフォーマントとの関係づくりで重視したこと】

インタビューにおいては、インフォーマントの表情など、言葉に出ない部分を見る、ということを意識した。インフォーマントとの関係づくりに関しては、アポイントを取るにあたって調査の意図やテーマ、質問項目などをしっかり伝えるということを重視した。

【コロナの影響で大変だったこと】

上記にも上げたように、テーマや調査地がなかなか定まらず、決めるのに苦労した。

【後輩へのアドバイス】

先行研究はよく読むべし。

2021年度 卒業論文修士論文発表会

2022年1月25日(火)、2021年度卒業論文修士論文発表会がありました。

当初対面で行われる予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、google meetでの開催となりました。

卒論、修論合わせて8名の発表が行われ、学生や先生からの質問に対して、丁寧な応答がなされていました。

「文化人類学的な意義とは何か」という質問に対する発表者の方々の回答を聞き、私自身もその意義について考えさせられました。また、みなさんの研究に対する熱い思いを発表から感じることができました。

コロナ禍でフィールドワークが制限される中、どれも興味をそそられる素晴らしい研究でした。ありがとうございました。

昨年に引き続き、祝賀会は中止となりました。

発表題名は以下の通りでした。

修士論文発表

Being at Home on the Riverbank―The Homeless, Pelted Stone, and Trash Matters―

高齢者の関係性と自立をめぐって―蘇州市バーチャル老人ホームの事例から―

内モンゴル東部地域における農耕と食生活―モンゴルアムの消費と生産に着目して―

「今、ここ」を肯定する―フリースクールという日常的実践―

卒業論文発表

Qiitaで見るiOSアプリエンジニアのエンジニア的実践

遺品の声を聴く―遺品整理からみる遺品のエージェンシー―

アトピー性皮膚炎における科学的なものと非科学的なものの境界

沖縄における戦没者遺骨収集活動とその諸相―遺骨収集活動家たちへのインタビューから―